metrockTOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2014

埼玉初のロックフェスティバルが放送されている「魁! 音楽番付 Meets VIVA LA ROCK」を見ながら、メトロックを振り返りながらROCKS TOKYOに思いを馳せる。

-ライブレポではなく、参加して感じた雑感まとめ-

2014年5月25日。TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL通称『メトロック 2014』二日目に参加してきた。

会場は新木場・若洲公園。2010年から2012年までの3年間、「ROCKS TOKYO」が開催され私が通い続けた場所である。
メトロックは2013年より、同会場同時期に開催された新しいフェスである。そしてその第一回開催時、私的な事情や「ROCKS TOKYO」への強い喪失感から参加しなかった。

それでも、大好きなアーティストたちが数多く出てきたので、LIVEレポートを読んだりツイッターでの感想には目を通してた。
そこで感じたのは、「ROCKS TOKYO」では3年間通して中々に拭い去れなかった「もやっとした不満感」が見えないということだった。
「ライブはすごい良かった!最高だった!でも…」そんな思いが必ずと言っていいくらいあった3年間だった。
もちろん、常に改善はされていたように思うし、すべての日程の色々な出来事をまるっとまとめて、とても楽しいフェスだったと今でも思っている。

メトロック2014、チケットは一番早い先行で取った。
そもそもROCKS TOKYOにしても同じだが、時期的にも距離的にも、都内に住み安い給料で働く私にはとても行きやすい。
だからメトロック2013のレポを読み、2014開催がアナウンスされ、第1弾アーティスト発表された時点で確保が確定してた。
そして私の驚きはこの時にすでに発生する。

「新木場駅から会場までの無料シャトルバスあり」

む、無料だって!?
ROCKS TOKYOでは3年間、基本歩いて会場入りしていた私である。
今年は流石に体力的につ以来から、バスかなー?と思ってたら、まさかの無料シャトルバス。
メトロック2013は本当に事前のラインナップと開催後のレポしかチェックしていなかったので、本当に全然知らなかった。

そしてこのシャトルバスに関して、当日更に驚くこととなった。

どうせ、混んでいてるんだろうなー。あ、やっぱり混んでるっぽい。ツイッターで50分待ちって言われた人がいるー。あぁ、並んでる並んでる。
まぁ、のんびり待とう。フジファブリックに間に合えばいいんだし。…あれ?進み早いな。え?もう乗車?7分くらいしか並んでないよ?

恐ろしく快適でした。
もちろん、時間帯の関係もあるかもしれません。
オープニングから会場にいたい人は、もっともっと早く行ったでしょうし、その分並んだことでしょう。
それでも無料バスだし、歩くことを選ぶのだって自由だと思う。有料だとどうしても、待っても諦めて歩いても解せない気持ちになる。
それに、やっぱりオフィシャルが徒歩を推奨しているかのような紹介をしていたのは違和感を感じる。
もちろんそれに乗っかって歩いていたし、実際に歩くのは楽しかった。一人で歩くときは、アルクアラウンドを聞きながら歩き始めると決めていたし、気分も良かった。
そうは言ったって、こんなに快適に行けるなら、本当に若洲公園はフェスに向いた良い場所なんだなって実感できたよ。

会場について次の驚き。
ビニールシートがいっぱい。おぉ、フェスっぽい。ROCKS TOKYOの時にもシートはOKだったし、実際に利用している人もたくさんいたけど、もしかしてシートを引ける場所が広くなっていたのかもしれない。
それくらい印象的だった。
そしてクローク。ビニール袋や名前を記載する紙は馴染みのもの。預けもスムーズ。快適快適!
会場到着が想定よりもずっと早かったので、会場をうろつくことに。
目的のアクトはびっくりするほど片方のステージばかりにいる予定だったので、その逆のステージから行ってみた。
SEASIDE PAKEのゲートをくぐって、また関心。エリアマップのチェックもできていなかったので、フードブースが一箇所にしか無いことを知らなかった。
かつては雨と人が踏み込むことによって芝が壊滅的に剥がれていたキャンプ場が、一切立入禁止になっていた。
まっすぐSEASIDE PAKEへ向かい、オフィシャルバーで飲み物を買い、付近をきょろきょろ。
ゲートブリッジが見える海辺への通路は完全に塞がれていた。なるほど、行動範囲を狭めて、動線をシンプルにしているんだなと。
出口はステージ向かって左側に設置。これはROCKS TOKYOの時も同様だったはず。ライブ終了後、人が多い時にどういった導線が取られたのかは見ていないのでわからないものの、後ろからの遠回りルートは使えないはずなのできっとうまいことやったことでしょう。

せっかくなので、NICO Touches the Wallsのライブまで待機。大好きな「手をたたけ」を聞いて大いに盛り上がり、移動。
出口から移動して気づいたけど、ものすごいステージから見える位置に通路があって、これはバンドによっては移動客へのカラミがやりたい放題だなと。
やだ、コワイ(笑)と思いつつ脱出。

この頃から、ある思いがふつふつと沸き上がってきました。

その後は、アーティストグッズをチェックしたり、フードブースでご飯を食べたりしてからWINDMILL FIELDへ。
クロークの時に気がついていたが、アーティストグッズ売り場やクロークの位置が広く取られていた。
ROCKS TOKYOの時は、現SEASIDE PAKEから出るときの通路としては使われていたもの、半端に立入禁止にされていた場所が使用されていた。
あの頃はゲートブリッジも建設中だったからそれも影響していたのかもしれない。
フードブースはもちろん混み合っていたが、そこはお一人様。サクッと食べ物を購入して席を確保。これも時間帯からか、比較的スムーズだった。

WINDMILL FIELDへ移動し、PAテント前あたりにてフジファブリックを見る。
ここでもROCKS TOKYOとの違いを発見。ステージ前から柵を超えてPAテント前より少し手前まで、人工芝っぽい柔らかいシートが敷かれていた。
たしかに、あれがあるだけでその下の地面への影響は変わってくるだろう。これが一日目からなのか、二日目だからなのかは残念がら分からない。
少なくても、事前にこういったものが用意されていただろうということはわかる。
下の土はしっとりしていて、きっと何もなければもっと泥が靴についたことだろう。多少の汚れはあったものの、フェスだもの。楽しい時間の証拠のようなものだ。

WINDMILL FIELDでみたライブは、基本的にステージからPAテントより前のあたりで見ていた。
サカナクションではかつてはモッシュピットと呼ばれたような場所まで行くこともできた(結果痛い目を見たが)。
どこにスピーカーがあるのかわからなかったが(おそらく、普通にステージサイドのメトロックフラッグの下)、音も光も完全に空間を作り出しており、野外ライブを存分に楽しめた。
待機時間に、ステージ前で看板を持っているスタッフさんを観察。
その看板には「演奏中の撮影・録音は禁止です」と書かれていた。(もちろん他にももっと書いてあった)
この「演奏中」というのが肝で、演奏していなければステージを撮影してもいいよ、ということを暗黙の了解ではなく完全なる許可を示してくれるというのはありがたいなと思った。
できれば、禁止されていることには従いたい。でも、記念撮影はしたい…そんな気持ちはやはりある。通常のライブでも、やっぱりある。
アーティストのフラッグとか、写真に撮っておきたいのに、演奏中でもなければ、アーティストが出てきているわけでもないけど「禁止です」はよくあること。
そしてそれが染み付いている自分がいるし、逆にそれらの静止を一切気にもとめず撮影している人もいる。それはやっぱり面白く無い。結局やったもん勝ち?とも思う。
思ってもそんな行動はできないので、公で許可してくれるのは本当に嬉しかった。と、いいつつもステージ上はなにも撮影してこなかったわけだが。
習慣てコワイ。きっちりステージサイドのフラッグと風車しか写っていない。
そして帰り道。若洲公園の出口がなんでか止まっていた。人が多いし仕方ないよねーと思っていたら、拡声器でアナウンスがあった。
「●●のため、現在止めております。しばらくお待ち下さい」
実際、なぜ止まっていたのかは聞き取れなかったが、アナウンスをしてくれるのは安心できてありがたい。なんのアナウンスもなく、ただ止まっていることだってこれまでザラであったのだから。
しばらく待った後、列は動き始めました。
今回はまっすぐシャトルバス乗り場に移動したので、タクシー乗り場がどんなふうになっていたかは不明ですが、少なくてもシャトルバス乗り場は40分ほど待って乗り込むことができた。
翌日月曜なので、歩いて帰る選択肢はなく、待ちながらしみじみ振り返っていた。

メトロックは素晴らしいフェスだ。
特に2014/5/25は天候にも恵まれ、暑すぎず曇りすぎることもなく、非常に過ごしやすかった。
出演アーティストは踊りたくなるバンドが多く、跳ねるでもはしゃぐでもなく、まさに踊り狂えるフェスだった。(あくまでも私にとっては、である)

そんな素晴らしいフェスを楽しみ終えて、心から思ったことは、「ROCKS TOKYO」よありがとう!ということだった。
メトロックについて、しばらくたってからずっとそんなことを考えていた。

5月の下旬に、この若洲公園で、邦楽ロックをメインにしたフェスを開催することができる。

その実績を作ったのは、間違いなく「ROCKS TOKYO」だった。
「ROCKS TOKYO」で素晴らしいライブをたくさん見れた、良いイメージが自分の中には明確に残っている。

環境の快適さが加われば、完璧なのに…そう思っていた点を見事に埋めてくれたのが「メトロック」だった。

振り返れば、「ROCKS TOKYO」に初めて行こうと決めた時、会場に関しては「Hit&Runちゃん祭り2007~ワカすバンド天国!」をやった場所なんだ、という印象だった。
もしかすると、他にもなにかイベントをやった会場かもしれない。
それはさておき、実に縁を感じた。
その場所で、鹿野さんがオーガナイズした大好きなバンドばかりのフェス。これは行かないわけがない!そんな始まりだったように思う。

3年間通い続けて、終幕の宣言はツイッターで行われた。それは、やっぱり悲しかった。
昨年、名前も変わり、主催も企画・制作も運営も変わって、新しいフェスが始まった。

TOKYOの春フェスが続いていく、そのことを喜びながらも参加をすることができなかった。

今年、やっとその風に乗ることができた。

来年も開催されるといいな、と心から願う。春の若洲公園でロックを鳴らすフェスが続きますように!!
@rivi373

 

【メトロック2014で驚いた点】
●シャトルバス無料で、スムーズですごい!
●会場のスペースの使い方が、ROCKS TOKYOと違う場所がいっぱい!
●クロークがスムーズ(あくまで、私が使った場所が)
●演奏中以外は撮影してもいいってよ!
●DJピエール中野最高だ!
●the telephonesノブくん、会場内いたるところで目撃
●帰りのシャトルバス、待機40~50分程度。乗り入れはスムーズ。出発もスムーズ。

【見たライブ】
NICO Touches the Walls(途中離脱)
フジファブリック
the telephones
Perfume(途中離脱)
DJピエール中野
サカナクション


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